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昨日はオハイオ州シンシナティ市で倉庫兼事務所物件を2軒内覧、いずれも候補になり得ますので、照明設備のLED化、流し設置、そして賃料等を交渉中です。無事賃貸契約を締結できれば、2025年2月開始予定、こちらのクライアントと長いお付き合いをするための第一歩として、是非話をまとめたい! ちなみに商業物件の場合、Tenant Improvementsと呼ばれる改装等は、個別の交渉になります。

執筆者の写真: Kenji ShiotaKenji Shiota

 ということで昨日は日本から2度目の出張で来られたクライアント2名と、2軒の倉庫兼事務所物件を内覧しました! 最初の候補は前回出張時、ご覧になっていますが、今回は視察者変更、そして改装に関する詳細を詰めるため、再度、60分前後、現地にて確認した訳ですね。タイトルでも触れた通り、倉庫、そして事務所の一室が少し暗いため、照明をLEDに変更、さらに現在は事務所に流しが無いため、そちらを設置してもらうよう、貸し手に交渉予定です。


 さてその際、気になるのが費用負担の配分ですよね。借り手としては全額貸し手に負担してもらえるのが理想、ただその場合、契約年数が影響してきます。一般的に1-3年程度の住居賃貸契約と異なり、こういった倉庫・工場物件は3-5年が基準となりますので、貸し手としては5年でしたら、借り手の要望に応え、全額、もしくは大部分を負担、しかし3年でしたら、この項目は貸し手が支払うが、これは借り手に負担して欲しいといった交渉になります。


 今回の案件はまさに上記交渉の真っ最中、不動産仲介士としては、クライアントである借り手に最善の条件を引き出しつつ、最終的に契約を締結できるよう、着地点を見つけるのが使命です! また米国新規進出企業の場合、まだこちらでの信用歴等がありませんので、代替手段として、日本親会社の英訳された過去2年分財務諸表といった資料を提出の上、貸し手に審査してもらうことになります。


 それから交渉時に鍵となるのが、その物件に他の借り手からの申し込みが来ているかですね。この点は住居同様、申し込み皆無、内覧もほとんど無い状態でしたら、こちらの要望が通りやすいのに対し、他にも数社興味を示しており、それらの企業が米国で言うAs Is、つまり現状引き渡しで構わない場合、残念ながら改装等はあまり対応してもらえないことになります。


 それらの状況を貸し手エージェントに確認しつつ、これだけは譲れないという点は押し通し、改装してもらえればありがたいが、仮に拒否されても大きな問題ではない項目は、様子を見ながら要望を取り下げるといった駆け引きになってきます! 以上、その辺りを現在帰国のため機中にいるクライアントが日本に到着後、しっかりと詰め、是非とも契約を締結させたいですね。

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